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グラフィティアートと都市空間の寄付/カラー・プラス・シティ/Color plus City

◆グラフィティアートと都市空間の寄付都市空間の寄付

ブラジルサンパウロのグラフィティアート。グラフィティと言えば非合法なイメージですがサンパウロでは壁の権利者とアーティストがうまくマッチングしているようです。

ちょうど私自身が宇部市のグラフィティやサインを整理していたところなのでタイムリーな話題でした。

 

◆以下 2014年1月6日の日経新聞夕刊からの全文転載

※全文転載は本来ダメですが、電子版へのリンクが見つからなかったのと、活動がとても素晴らしいと思いましたので転載します。著作権者から怒られたら消します。

世界の話題

 ブラジルのどの都市でもスプレーを使った落書きは悩みの種。所有者の許可なく落書きした者には、罰金もしくは3ヶ月~1年の懲役、清掃奉仕などが課せられる。消去費用は多大で、どうせ消してもまた描かれるだけ、と諦めるケースは多く、汚れたままの壁やシャッターが増えていく。

 ただ「ピシャソン」と呼ばれる文字や記号を書いたものとは違って、「グラフィッチ」、「グラフィッチ」と呼ばれる絵の中には消されるには惜しい作品もある。そこで、若者が自由に表現できる場を増やし、才能の発掘に役立てようと、デザイナーやアーティストがインターネット上に「カラー・プラス・シティ」というプロジェクトを立ち上げた。

 自宅室内の壁や外壁からビルの巨大な壁面まで、作品を描く場所を提供したい人が登録し、描きたい人はサイトの地図に載った写真を見て場所を選ぶ。絵柄や費用は互いに相談する。プロジェクトはサンパウロから始まって全国に広がり、今では3,400ヶ所あまりの場所が登録され、すでに6割が完成もしくは予約済みだ。近所の駐車場の壁に絵が描かれて「通り全体が明るくなった」と喜ぶのは住民のブルーノさん。青空に向かって花束を持つ少女の絵を満足げに見上げていた。

 サンパウロは落書きの街じゃない。グラフィッチが芸術として街のシンボルとなるようにと参加者は意気込む。(唐木田 真理子)

 

◆カラー・プラス・シティ/Color plus Cityとは

記事中のカラー・プラス・シティ/http://www.colorpluscity.com

ブラジルのサービスなのでポルトガル語。グーグルクロムさんは勝手に翻訳してくれます。

現在、ブラジルを中心に現在3,500程度スペースがある模様。ヨーロッパにも数箇所。

場所を寄付する人とグラフィティする人はGoogle+のコミュニティ上で交流を取るようです。こんな場所空いてるよ!とか、こんなんできましたとか。こんな絵書けるよ!とか書いてあります。

 

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◆作品

写真左上の赤い作品は室外パイプをピストルに見立てています。

さまざまな作品が有ります。

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◆日本とグラフィティアート

今回のカラープラスの活動とは関係ないですが、2005年に水戸芸術館がグラフィティの街中展示をしています。(僕は同じ県内にいましたが、見に行きませんでした。)

現在も残っているかは分かりませんが、下記からは当時の写真が見えます。

http://www.arttowermito.or.jp/xcolor/xcolorj.html

 

◆グラフィティ・アーティストと言えば

正体不明のグラフィティアーティスト・バンクシー。ゲリラアートには賛否両論ありますが。カラープラスシティに登録すればひょっこり書いてくれるかも知れません。

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◆まとめ

今回の当ブログの記事はまとめサイトみたいになりましたが、この活動はとても素晴らしい。

主に 素晴らしい点は3つ

1.アーティスト育成。登竜門。合法的に自身の作品を展示することが出来てアーティスト自身のチャンスが広がる。

2.テリトリーを示したいだけのダサい文字の落書き(日経記事中のピシャソン)が減る。

3.既に書かれた作品(グラフィッチには別の落書きが施されにくい。

 

◆シェアとか

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