◆グーグル翻訳で性別と入れたらGenderと出てきた。
シェアハウスの入居希望者で外国の方からメールが来た。
うちは男女住めるので性別を聞くことにしている。
その方は日本語も問題ないようだったが、一応英語の文章も送った。
その際チェックも兼ねてグーグル翻訳にぶっこんで文章を読んでたら。
(僕の場合日本語で文章をつくる→グーグル翻訳にぶっこむ→綺麗じゃない文章は訂正するという流れでやってます。スペルミスもめんどくさいしキー打つのめんどいので。
性別の欄に「Gender」と出てきた。
「Gender」ってジェンダーだよね。
社会的な性差別的な。なんでそんな単語出てくるの・・・?
◆Wkipedeia 大先生に聞く
現在、英語圏では、"gender"は生物学的な性も社会的な性も指す単語として用いられる。前者の場合、単に「sex」の婉曲あるいは公的な表現として使用されていることになる。
なんと、セックスの婉曲表現だったんですか。
◆日本でのジェンダー/誤訳、誤解や誤謬
でもなんで日本ではジェンダー=社会的な性差みたいな捕らえ方されてんですかね。
とおもってWikipedia師匠をよく読む。
日本において「ジェンダー(gender)」は、「社会的文化的性差」と誤訳され、間違ったまま用いられる例がいまだに残る。シカゴ大学のフェミニスト、山口智美は『バックラッシュ!なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』の中において(281ページ)以下のように語っている。
『「ジェンダー」定義をめぐる混乱についても、もともと、ジェンダーの定義が導入時に「社会的文化的性差」と誤訳されてしまった、という問題が大きいと思う。英語でいう「ジェンダー」は「性差」ではなく、「社会的・文化的な性のありよう」といった意味合いだ』。
医学の分野では「生物学的な性」として使われる「gender」は、社会科学の分野において時々「社会的・文化的な性のありよう」の意味で現在使われているが、日本におけるように「社会的文化的性差」と翻訳したり、「差別」と同義的使われ方をするのは明確な誤謬であり、今後の是正が必要である。
日本政策研究センターより、「gender」を「社会的・文化的に形成された性別」と定義することは誤りであるとの指摘がなされており[11]、また実際にこのように定義された英英辞典は無い。
日本語によくある誤訳のように感じる。
引用文中にある日本政策研究センターの論文がこれ。冒頭で中盤あたりに誤訳の指摘がなされている。2006年の文章。
また、冒頭ではフェミニストが意識的に誤訳をしたのではないかという指摘もある。
ちなみに日本政策研究センターは保守的なシンクタンクらしい。
◆これからはSexではなくGenderを使ったほうが無難か
公文書や病院のカルテ等明確に性差を確認したほうが良い場合にのみSexを使い、
そうでもない履歴書(そもそも履歴書に性別を書く欄は諸外国にはないでしょうが)等にはGenderを使うほうが無難だし、婉曲的で良いかもしれません。
私生活では他人の性別なんて聞くことはほとんどないと思われますが、どうしても尋ねる必要がある際は気をつけたいものです。というか英語圏の人に会ってその話題を話したい。